キッチンガーデン
完璧を目指す収穫計画
我が家のキッチンガーデンは、ウッドデッキをくりぬいて作った花壇である。大きさで1畳ぐらいの小さなエリアなので、実験的なキッチンガーデンといえる。ここでの実験を、ゆくゆくは老後プロジェクトの自給自足へつなげる予定だ。
まずは家庭菜園についていろいろ調べてみた。なかなか奥が深い。
小さいエリアということは、効率的な収穫計画が必要不可欠であり、ランニングコストの軽減と1年通して収穫できることが目標。
季節と気候
まずは、1年通して収穫できることを目標にしているので、季節ごとの野菜をできる限りリストアップし、それを季節ごとに振り分ける。
そのリストから特殊な気候でないと育たない野菜を削除する。
日当たりと土質
まずは、日当たり。ただし、日当たりに関しては、こちらの努力でどうすることもできないので、環境に即した野菜のみを作ることにする。野菜は、何でもかんでも日が当たればよいというものではない。もちろん、日当たりが良くないといけないものもあるが、他にも半日陰や弱い光でないといけないものもある。半日陰は、日に3〜6時間、直射日光が当たることで、弱い光は、全く直射日光の当たらないこと(室内レースカーテン越し、生い茂る木々の木漏れ日のみ等)をいう。我が家のキッチンガーデンは、半日陰なので、リストから半日陰で育つ野菜以外を削除した。
次は、土質。土も作る野菜ごとに土を入れ替えることはできないので、土に合わせて作る野菜を決めなくてはならない。土質はpH値で表示され、pH4〜6を酸性土、pH8〜9をアルカリ土という。そこで、リストの野菜を酸性土で育つ野菜とアルカリ性土で育つ野菜に分け、どちらかを削除することになる。大半の野菜は酸性土を嫌うので、我が家のキッチンガーデンでは酸性土で育つ野菜を削除した。
コンパニオンプランツ
コンパニオンプランツは、作る野菜と何かを一緒に植えることで、病害虫や雑草の被害をなくしたり減らすことができるなどの相乗効果が見込める組み合わせのこと。まずは、同じ季節の野菜同士でコンパニオンプランツが成立するかを検討する。成立しない場合でも、同じハーブを一緒に植えることで成立するなら問題はない。野菜ごとに違うハーブを植える必要がある場合、場所に限りがある我が家のキッチンガーデンでは厳しいだろう。
輪作と根穴
同じ場所に同じ種類の野菜を植えると、肥料分や栄養分の吸収の偏りが原因で病気になったり、害虫にひどくやられたり、育ちが悪くなったりする。このことを連作といい、さまざまな害が生じるので、注意が必要だ。そこで、連作の害を出さないように、畑をいくつかに区切り、異なる種類の野菜を組み合わせて作る輪作を行うことにした。つまり、残っている野菜が何科に属するかを調べ、次に植える植物との相性をコンパニオンプランツと同様に考える。
また、野菜の根穴や微生物が土を軟らかくし、根に酸素を供給するため、深根性の野菜と浅根性の野菜を交互に作ることにした。
土作り
我が家のキッチンガーデンでは、スペースを3つに区切り、常に2種類の野菜を作り、3年で1周するローテーションを組み立てた。この3年間は、ほとんど耕さない。3年に1回は土壌改良を兼ねて、土を耕し天日を当て、石灰を撒き、1ヶ月ぐらい休ませて、次のローテーションに入る。シマミミズも生息しているようなので、あとはシマミミズに任せている。
育成管理
収穫計画が完成したら、あとは個別に家庭菜園の本を読んで、育成管理をすればよい。
農法についてはいろいろあるが、我が家では1年を4期で分けているため、1期3ヶ月となる。そのため、有機農法や無農薬農法という選択よりも、早く成長させて、早く収穫できる農法を選択した。これは、収穫までの期間をとるか、健康的な野菜作りをとるかの選択ではあるが、我が家の目標は限られたエリアでの自給自足なので、効率の良い方法を選択しなければならい事情があった。もちろん、今後は効率的な収穫を前提にしつつも、できるだけ健康にも良い野菜作りを勉強していくつもりだ。
今後の課題
キッチンガーデンの維持管理には、種や苗代、肥料代などのコストがかかる。肥料代の軽減については、自作する予定だが、種や苗代をいかに軽減するかは、今後の課題だ。
我が家のキッチンガーデンの場合、スペースや日当たりなどの制約があるため、作る野菜を選ぶ権利はほとんどない。できることなら、種の収穫や苗の育成が簡単な野菜のみにしていきたいと考えている。種や苗が売られている以上、何か方法があるはずなので…。